はんだの除去のしかた
はんだが隣の部品とくっついた時や、付ける部品を間違って取り外す時は、はんだ吸い取り線を使ってはんだを除去します。
写真の右側のはんだを除去する場合で説明します。
網線を1~2cm程度出し、除去したいはんだの上に置きます。
その上からこてを当て加熱します。すると溶けたはんだが網線に吸い取られます。一度で吸いきれない場合は、吸い取られた網線部分を切って、再度新しい網線を出して吸い取ります。常に先端の部分を使って吸い取るのがコツです。
吸い取り完了です。
銅箔が傷んだ場合のリカバリー
はんだ付けがうまくいかなくて長時間はんだごてを当てていると、加熱し過ぎで銅箔が剥がれてしまう事があります。剥がれるだけならいいのですが、ちぎれたり、原型をとどめないほど変形してしまうと厄介です。
そうならないために、はんだのツヤが無くなってモソモソした状態になったら一度除去しましょう。ツヤが無くなったはんだは劣化しており、いくら加熱しても部品に馴染みません。
もし銅箔がちぎれてしまった場合は、つなげたい部分の銅箔のコーティング(レジストといいます)をカッター等で剥がして銅箔を出して、はんだを多めに盛って部品の足とつなげます。はんだを盛っても届かないときは、部品の足の切れ端か電線で橋渡ししてつなげましょう。銅箔をたどっていった先のランド部分につなげてもOKです。